Penalty★Game
笑わなくったっていいじゃんかーっ!!
誰でも最初は初心者なんだからっ!!
…話の流れでおわかりかと思いますが。
私と黒沢は。
ビリヤードをやってます。
あの後。
黒沢に連れてこられました。
ビリヤードなんてやったことのない私は。
さっきから何度も“1”と書いてあるボールを狙ってるんだけど。
当たる気配が全くない。
それどころか。
“手玉”と呼ばれる真っ白いボールを突くのですら怪しいもんだ。
「…ちょっと見てろよ?」
“クックック”と肩を震わせ笑いを堪えていた黒沢が。
台の上にボールをひし形に置いた。
そして。
狙いを定めて手玉を突くと。
“コンッ”という軽い音と共に。
1番から8番までのボールを。
台の上いっぱいに散らした。