Penalty★Game
振り向くとそこには。
金髪に近い明るい色の髪をツンツン立てて。
制服を着崩し。
口にピアスをした男の子…。
「日頃の行いが悪いからだろ?」
その後ろから静かに来たのは。
ちょっと長めの黒髪。
ツンツン頭の男の子より少し背が高くて。
大人びた顔をしている。
今までに関わるコトのなかったような人たち。
この人たちも同じクラスなんだ。
「とりあえずバッグ置いてこよっか」
里佳が黒板の前から離れて自分の席に向かった。
私も、行くかな…。
黒板の前から離れ。
今確認した席に足を向けた。
その時。
「………川村?」
金髪の彼が振り向いた。
その声につられて。
黒髪の彼も振り向いた。