Penalty★Game
……………え?
黒沢の言った言葉が。
頭の中でリピートされる。
逆ナン大好物ないっち、と。
据え膳食っちゃうかけチャン…?
「ちょっ…は、は、悠ッ!?」
「そんな言い方したら、誤解されんだろ!!」
黒沢の言葉に。
動揺を隠せずギャーギャーと噛みついてくいっちとかけチャン。
それを知らん顔してスカしてる黒沢。
…どうやら。
黒沢の発した言葉は。
あながちウソではないみたい。
「…いっちとかけチャンって、そんな人だったんだね…」
「「里佳チャンッ!?」」
里佳も同じ気持ちだったらしく。
冷めた目をして2人を見てた。
「おい、花」
「ん?」
グイッ。
黒沢が。
里佳とあの2人のやりとりを見ていた私の手を引く。
そして。
反対の手で私と黒沢自身のバッグを掴むと。
「帰るぞ」
「はっ!?ちょっ…!!黒沢ッ!?」
有無を言わさず。
そのままズンズンと教室を出ていった。