Penalty★Game
その足が止まったのは。
学校の裏にある山のような公園に入ってからだった。
「なんなのよ!!」
授業サボったあげくに。
いきなり「帰るぞ」なんて。
意味がわかんない!!
黒沢の歩くペースについていくのがやっとだった私は。
少し肩で息をしながら黒沢に文句を言った。
「なんなんだ、はこっちのセリフだっつーの」
黒沢は。
眉間にシワを寄せて、痛いくらいの視線を飛ばして。
真っ直ぐに私を見据えた。
「…は?」
「俺の話が知りたいなら、俺に聞いてくればいいじゃん。…なんでいっちやかけに聞くんだよ」
言葉を繋いでいきながら。
黒沢の顔は怒ったような顔から。
困ったような顔になり。
言い終わる頃には。
刺さるような視線は逸らされ。
黒沢の顔はそっぽを向いていた。