Penalty★Game
…が、しかし。
ニッコリ微笑んだ目の前にいる彼の口から出た言葉は。
彼が手にしているメニューとは全くカンケーなく。
私の眉間にシワを刻ませた。
「…は?」
今。
すっごくどうでもいい言葉が。
聞こえた気がしたんですけど?
…おかしいな。
昨夜はお風呂上がりにガッツリ耳掃除はしたはず。
なのに。
…コレは幻聴?
それとも。
聞き間違い?
カンチガイ?
…でも。
残念ながらそれは。
幻聴でも聞き間違いでもなかったようで。
「この後、キミに案内して欲しいなって」
爽やかに微笑んだ彼は。
さっき私の耳を通り抜けた言葉をもう一度発した。