Penalty★Game

…が、しかし。

ニッコリ微笑んだ目の前にいる彼の口から出た言葉は。

彼が手にしているメニューとは全くカンケーなく。

私の眉間にシワを刻ませた。





「…は?」





今。

すっごくどうでもいい言葉が。

聞こえた気がしたんですけど?

…おかしいな。

昨夜はお風呂上がりにガッツリ耳掃除はしたはず。





なのに。

…コレは幻聴?

それとも。

聞き間違い?

カンチガイ?





…でも。

残念ながらそれは。

幻聴でも聞き間違いでもなかったようで。





「この後、キミに案内して欲しいなって」





爽やかに微笑んだ彼は。

さっき私の耳を通り抜けた言葉をもう一度発した。



 

< 78 / 202 >

この作品をシェア

pagetop