Penalty★Game

…だいたいさー。

あのウトウトは私が悪いんじゃないでしょーよ。

黒沢が勝手に人の膝に頭乗っけて寝ちゃうからいけないんだよ。

うん。





なぁんにもすることなくて。

木漏れ日にそよそよ吹く心地よい風に包まれれば。

そりゃあ誰だって眠くなりますよって。





【休憩入ったら裏庭来い】

なんて。

偉そうなメール送ってきたのに。

結局何の用があったんだかわかんないし。

むしろ。

ホントに用があったのかすら微妙なところ。





「……い……な…」





…もしや。

黒沢の嫌がらせか…?

あ、それ有り得る。

なんたってあの腹黒沢だもんなー。

やりかねない。





「…おい、花ッ!!」

「はっ!?」





黒沢の声に。

我に返った私。

そんな私の姿を見た黒沢が。

呆れたように大きなため息を吐いた。



 

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