Penalty★Game
私の中で小さく響いていた警告音は。
徐々に大きくなっていく。
どうしよう、どうしよう。
この“第六感”が訴えてるのは何?
何なの?
黒沢絡みだってコトはわかってる。
でも。
逃げるべき!?戦いに備えるべき!?
顔には出さないように。
でも。
心の中ではかなり狼狽えてる私に。
黒沢が言葉を発した。
「…だからさ。俺にも“お疲れさん”のご褒美、頂戴?」
ご褒、美…?
一体何を…。
黒沢の言葉の意図がわからず。
一瞬、警戒心が緩んだ。
その時。
「……ッ!?」
爽やかだけど甘い香りが私の鼻を擽り。
柔らかい感触が私に落ちてきた。