Penalty★Game
恋愛初心者のユウウツ
「花、俺購買行くけど…」
「い、いいっ!!いらないっ!!」
「あそ?ならちょっと行ってくるわ」
「…ごゆっくりっ!!」
購買に行く、と。
立ち上がった黒沢がその場からいなくなったのを確認すると。
私は大きく息を吐き出した。
それはいつもと変わらないはずの昼休み。
でも。
代わり映えのしないのは4人だけで。
私は、どこからどう見ても挙動不審な人間だった。
そんな私を見ていたのは。
「…花」
…はい、なんでしょうか…?
背筋が無意識に“ピン”と張って。
思わず敬語を使ってしまいそうになる。
そんな威圧感を放つ里佳が私を見据える。
そして。
威圧感たっぷりのまま言葉を発した。