峰岸の恋する宇宙-そら-(短編)
「そこは闇みたいな空間で音も無い、足場もない。でも小さな星が宝石みたいに散らばっているんだ」
………わかんないよ。
峰岸…あたしには見えないよ…。
星を掴む感覚も、飛ぶ感覚も……あたしにはわかんないよ!
見てきたみたいな峰岸の話。
なのに、何にも見えてこない。
空にも雲にも………峰岸にも手が届かないよ!
「……永山?…泣いてるの?」
「泣いてなんかいない」
あたしは、歪んでいく視界を正常に戻そうと、手の甲で目を擦る。
何回も何回も。
ツンと痛む鼻孔も、喉の奥から込み上げる鳴咽も。
必死で押さえた。
お願いだから、出てこないで…。
けど……けど……。
「……ふっ……えっ……うえっ…」
「永山?」
「ふえっ…うぇっ………うああぁん……!」
「どうしたの?!永山!」
困惑してる峰岸。
泣くつもり無かったのに、泣きたく無かったのに。
涙は次々と、どこから作られているんだかわからないくらいに…毎分100ミリリットルくらい湧き出てるんじゃないかって思えるくらいに。
流れてくるんだ。
………わかんないよ。
峰岸…あたしには見えないよ…。
星を掴む感覚も、飛ぶ感覚も……あたしにはわかんないよ!
見てきたみたいな峰岸の話。
なのに、何にも見えてこない。
空にも雲にも………峰岸にも手が届かないよ!
「……永山?…泣いてるの?」
「泣いてなんかいない」
あたしは、歪んでいく視界を正常に戻そうと、手の甲で目を擦る。
何回も何回も。
ツンと痛む鼻孔も、喉の奥から込み上げる鳴咽も。
必死で押さえた。
お願いだから、出てこないで…。
けど……けど……。
「……ふっ……えっ……うえっ…」
「永山?」
「ふえっ…うぇっ………うああぁん……!」
「どうしたの?!永山!」
困惑してる峰岸。
泣くつもり無かったのに、泣きたく無かったのに。
涙は次々と、どこから作られているんだかわからないくらいに…毎分100ミリリットルくらい湧き出てるんじゃないかって思えるくらいに。
流れてくるんだ。