峰岸の恋する宇宙-そら-(短編)
永山へ

手紙がきてびっくりしたよ。

永山、手紙書くの好きだよな?
中学の時も、よく授業中に手紙回してたよな?

でも、嬉しかった。

永山、頑張ってるんだ?
コンビニって、商店街の角にあるコンビニ?
家から近い所で良かったな。

俺は、相変わらず勉強が忙しいよ。
来週も全国模試があるんだ。

俺の頭に入る知識も、宇宙と同じくらい無限ならいいのになぁって思うよ。








峰岸からの手紙をポストで見つけた時、呼吸が止まるくらいに嬉しかった。


嬉しくて嬉しくて…夕飯も食べずに何回も読み返した。



峰岸、峰岸!


便箋じゃなくて、レポート用紙に書かれた峰岸からの手紙。


深夜まで、机上の明かりだけの中、勉強する峰岸の姿が浮かんだ。



線が細くて達筆な文字も、行を空けないで詰めて書く書き方も……峰岸だ。



峰岸……。


レポート用紙一枚の手紙、でもそこには、切ないくらいに峰岸の存在が詰まってる。


峰岸の生活。

峰岸の呼吸。

峰岸の視線。

峰岸の言葉………。




やっぱり、好き。

思い知らされる。


思い知らされるよ、峰岸。
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