峰岸の恋する宇宙-そら-(短編)
6
年末は、雪が降った。
それでなくても、あたしの住む東北は雪が多い。
学校の冬休みが長いのは、雪のため。
盆地だから、雪が溶けるのも遅くて、春も遅い。
31日の夜から降り続けた雪は、元旦になっても止む気配もなく、あたしの新年は、お父さんと弟と、玄関前の雪かきをする事から始まった。
被っているニットキャップが目にかかって、あたしは手を止めて直す。
空は曇っていて、低い位置からこの土地を包み込む灰色の雪雲は、意地悪なくらいに白い破片をあたしの上に落とす。
漏れたため息は、真っ白い水蒸気になって、寒さを思い知らせる。
明日は、峰岸が帰って来る。
忙しくて、3日の夕方には戻らなきゃいけない峰岸。
明日の午後、近くのバス停で待ち合わせした。
峰岸は、どんな風になってるかな?
今のあたしは、峰岸からどんな風に見てもらえるかな?
あたしも峰岸も、写メとか好きじゃないから、お互いがどう成長しているか知らない。
“俺は、中学から変わってないからすぐわかるよ”
昨夜、メールで峰岸は言ってた。
うん…峰岸はきっと、ずっと変わらないだろうね?
それでなくても、あたしの住む東北は雪が多い。
学校の冬休みが長いのは、雪のため。
盆地だから、雪が溶けるのも遅くて、春も遅い。
31日の夜から降り続けた雪は、元旦になっても止む気配もなく、あたしの新年は、お父さんと弟と、玄関前の雪かきをする事から始まった。
被っているニットキャップが目にかかって、あたしは手を止めて直す。
空は曇っていて、低い位置からこの土地を包み込む灰色の雪雲は、意地悪なくらいに白い破片をあたしの上に落とす。
漏れたため息は、真っ白い水蒸気になって、寒さを思い知らせる。
明日は、峰岸が帰って来る。
忙しくて、3日の夕方には戻らなきゃいけない峰岸。
明日の午後、近くのバス停で待ち合わせした。
峰岸は、どんな風になってるかな?
今のあたしは、峰岸からどんな風に見てもらえるかな?
あたしも峰岸も、写メとか好きじゃないから、お互いがどう成長しているか知らない。
“俺は、中学から変わってないからすぐわかるよ”
昨夜、メールで峰岸は言ってた。
うん…峰岸はきっと、ずっと変わらないだろうね?