峰岸の恋する宇宙-そら-(短編)
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宇宙に滞在する期間は、約二週間くらいだって峰岸が言っていた。

色々仕事するんだよって。

宇宙ステーションへの物資補給もあるけど、宇宙空間での作業が中心とか。

よくわからないけど、峰岸は作業スタッフらしい。



テレビで、宇宙からの記者会見も見た。


隣に座っているアメリカ人宇宙飛行士と、笑いながら話している峰岸を見た。

元気そうで安心した。



宇宙での作業映像も見た。

白い宇宙服にヘルメットをしているから、峰岸だって確認できなかったけど、作業員は峰岸を含めてニ名って言ってたから、どちらかが峰岸。


手紙で峰岸が、宇宙服は小さい宇宙船みたいなものだから、100キロ以上あるんだよって教えてくれた事を思い出した。



宇宙空間に漂う姿は、まるで水中作業みたいだった。

あたしは、峰岸が宇宙に置き去りにされないかって馬鹿みたいな心配までしてしまった。


峰岸が聞いたら、多分笑われるね。



宇宙での峰岸は、楽しそうだった。

二回目の通信映像で、宇宙ステーションに住みたいなんて言ってる峰岸を見て、冗談じゃないって思ったくらい。



峰岸。

あたしは早く会いたいよ?
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