峰岸の恋する宇宙-そら-(短編)
峰岸は温かい。
(永山、泣くな………)
峰岸?
あたしは、峰岸の胸から顔を上げた。
ここは…東京だ……地下カウンターバーへの……階段。
(泣くなよ)
峰岸は、強くあたしを抱きしめる。
峰岸?
峰岸の方が泣きそうだよ?
どうして?
泣かないで……峰岸。
あたしは、泣き出しそうな峰岸を見るのが切ないよ。
あたし、泣いてないよ?
泣いてないよ?峰岸。
だから、そんな顔しないで?
そんなに声を震わせないで?
あたしは峰岸を抱きしめた。
聞こえるよ…峰岸の力強い……心音。
峰岸……峰岸……。
ずっと一緒だよ。
瞳を閉じる。
頭の上から、峰岸の声が響いた。
(永山、ずっと幸せに……)
…………え?
峰岸?
瞳を峰岸へと上げた途端、風があたしの頬を叩いた。
強い風。
思わずまた、瞳を閉じる。
次の瞬間……………目を開けたら、あたしは屋上に立っていた。
中学の制服を着たあたしは……屋上に立っていた。
心地良い風が、あたしの髪をすり抜けてく。
(永山、泣くな………)
峰岸?
あたしは、峰岸の胸から顔を上げた。
ここは…東京だ……地下カウンターバーへの……階段。
(泣くなよ)
峰岸は、強くあたしを抱きしめる。
峰岸?
峰岸の方が泣きそうだよ?
どうして?
泣かないで……峰岸。
あたしは、泣き出しそうな峰岸を見るのが切ないよ。
あたし、泣いてないよ?
泣いてないよ?峰岸。
だから、そんな顔しないで?
そんなに声を震わせないで?
あたしは峰岸を抱きしめた。
聞こえるよ…峰岸の力強い……心音。
峰岸……峰岸……。
ずっと一緒だよ。
瞳を閉じる。
頭の上から、峰岸の声が響いた。
(永山、ずっと幸せに……)
…………え?
峰岸?
瞳を峰岸へと上げた途端、風があたしの頬を叩いた。
強い風。
思わずまた、瞳を閉じる。
次の瞬間……………目を開けたら、あたしは屋上に立っていた。
中学の制服を着たあたしは……屋上に立っていた。
心地良い風が、あたしの髪をすり抜けてく。