六色の色
秋梨は別れると自分のクラスへと入っていく。
六も一息ついてからクラスに行こうと廊下を歩いていると職員室の前に、とってもキレイな少女がいた。
ネクタイの色が一緒なので同じ2年生とわかる。思わずじーっと見ているとこっちの視線に気が付きニコッと笑い、会釈した。
あわてて手を振ると思わず早歩きで通り過ぎる。
(びっくりしたー・・・)
心の中で呟いているとクラスの前に芽琉がいた。
「遅いですよ!約束の時間は過ぎていますー!」
「ごめんごめん。職員室にキレイな子がいてねー」
「あ、それなら知ってますよ。2-1に転入してくるらしいです。」
「2-1に?」
2-1がさっきから騒がしい理由が分かった。確かにあんな美少女がくるとわかれば男子が黙っているわけがない。
「ま、席に着きましょう。」
芽琉が促すと六はクラスに入る。
クラスのHRが始まると先生が自分の自己紹介をする。
それから先生が転入生の話をした。
「さ、入ってください。」
がららっと控えめにドアが開く。そして入ってきたのはフランス人形のようなウェーブのかかった髪。目はパッチリして大人っぽい。クラスの男子が頬を緩めた。
「・・・時岡海弥です。よろしくお願いします。」
海弥というのか、と六は顎をつきながら思う。しかしあんまり感心がないのでぼーっとしていた。海弥はペコっとお辞儀をすると六の方を見てニコッと笑う。
思わず目があってしまい呆然としていると先生が席を指す。
「んじゃあ、凪原の隣な。」
ふいに凪原昌也の顔に曇りがかかった。
こうしてHRは終わった。
六も一息ついてからクラスに行こうと廊下を歩いていると職員室の前に、とってもキレイな少女がいた。
ネクタイの色が一緒なので同じ2年生とわかる。思わずじーっと見ているとこっちの視線に気が付きニコッと笑い、会釈した。
あわてて手を振ると思わず早歩きで通り過ぎる。
(びっくりしたー・・・)
心の中で呟いているとクラスの前に芽琉がいた。
「遅いですよ!約束の時間は過ぎていますー!」
「ごめんごめん。職員室にキレイな子がいてねー」
「あ、それなら知ってますよ。2-1に転入してくるらしいです。」
「2-1に?」
2-1がさっきから騒がしい理由が分かった。確かにあんな美少女がくるとわかれば男子が黙っているわけがない。
「ま、席に着きましょう。」
芽琉が促すと六はクラスに入る。
クラスのHRが始まると先生が自分の自己紹介をする。
それから先生が転入生の話をした。
「さ、入ってください。」
がららっと控えめにドアが開く。そして入ってきたのはフランス人形のようなウェーブのかかった髪。目はパッチリして大人っぽい。クラスの男子が頬を緩めた。
「・・・時岡海弥です。よろしくお願いします。」
海弥というのか、と六は顎をつきながら思う。しかしあんまり感心がないのでぼーっとしていた。海弥はペコっとお辞儀をすると六の方を見てニコッと笑う。
思わず目があってしまい呆然としていると先生が席を指す。
「んじゃあ、凪原の隣な。」
ふいに凪原昌也の顔に曇りがかかった。
こうしてHRは終わった。