止まらない、この気持ち
《Chapter3》
*嫌いがきっかけに!?
今日は朝から数学の授業。
あたしの大の苦手な数学…。
どうしても数学だけは無理なんだよね。
朝からやる気なくして机に伏していると、
「おーい、朝からどうしたんだよ。」
「あっ栗野、おはよう。数学の授業受けたくないなって思って…。」
「ぷっ、そんなことかよ。」
「あたしにとってはそんなことなんかじゃないもん!」
「ごめん、ごめん。」
あぁー、また栗野の笑顔にやられた。
栗野の笑顔は反則だよ。
今まで何回やられたことか…。
これからもずーっとだろうなぁ。
栗野の笑顔見るたびあたしの心臓がいつもより大きく鳴りだす。
誰かに聞こえてないかな。