止まらない、この気持ち
テスト前でどの部活もなくいつも聞こえてくる多くの声はない。
静まりかえった教室に二人―。
目の前には自分の好きな人。
こんな状況で緊張しない人なんていない!!
全然数学なんて頭に入ってこないよ。
栗野は普通に勉強してるし。
てか栗野はあたしと二人でも緊張しないのかな、なんかそれ寂しいし嫌だな。
てか数学やらなきゃだよー!!
「ぷっ。」
「へっ!?」
いきなり吹き出すのが聞こえてびっくりした。
ふと顔をあげると目の前で栗野が笑っていた。