止まらない、この気持ち
あたしは小さな優越感を感じていた。
この二人だけの時間がずっと続けばいいのに…なんてね。
「わかんないとこない??」
「あつ、あるある!!この問題なんだけど、テストでも間違えちゃって…」
「どれどれ〜??」
そういって栗野はあたしのノートを覗きこんできた。
だから余計に栗野との距離が近くなって、ドキドキして焦ったあたし。
思わぬ状況に心臓バクバク。
このドキドキが栗野に聞こえてたらどうしよう…。