止まらない、この気持ち
栗野の顔が近すぎて頭の中真っ白。
もう、他のことなんて考えられない!?
勉強教えてもらうのに勉強どころじゃない…。
「この方程式にこれを代入すれば答えでるよ、ってか市原聞いてる??」
「…へぇっ??」
あたし1人アタフタしてたから呼ばれて驚いちゃって思わず変な声がでちゃったよ。
「プッ…、やっぱ市原っておもしろいよな。んで俺の説明聞いてたの、てか聞いてたよね??」
「……ごめんなさい、聞いてませんでした。」
栗野がこんなあたしの勉強わざわざ見てくれてるっていうのに、あたしってば。
「そうだと思った。まぁ、もう一度言うから今度はちゃんと聞けよ、わかんなかったらすぐ言って。」
「うん!!わかった。」