止まらない、この気持ち
「雨降ってるから俺んちまでは走りね。」
えっ、走るの!?
無理でしょ、栗野についていけないし。
「ほーら、早く行くぞ。」
そういって、栗野はあたしの手を掴んで走りだし二人で学校をでた。
ふいに手を掴まれて驚いたと同時に心臓もドキドキ。
あたし、栗野と手繋いでる。
栗野の手は大きくてあたしの手を優しく包み込んでいた。
雨が降っていて寒いはずなのにあたしは顔を真っ赤にしていて、必死に栗野にばれないようにしていた。
それから走って5分もしないうちに栗野が止まった。