止まらない、この気持ち
お言葉に甘えて栗野のお家にあがらせてもらった。
いい匂いがする。
夕飯の匂いかな。
「もう、テスト前なんだったら雨降る前に帰れたんじゃないの。女の子ずぶ濡れにさせて!!」
「あっ、あたしが栗野くんにテスト勉強を教えてもらってたんです。なのでこゎな遅くなってしまって、すみません。」
「仁菜子ちゃんだっけ??いいのよ、雅也のことは。それよりお風呂入っていきなさいよ、早く着替えないと風邪引いちゃうから。」
「そっ、そんな大丈夫です。すぐ帰りますので。」
「そーなの、遠慮しないでいいから。」
「いやいやっ、大丈夫です!!」
やばいよ、いきなり初めて来た家でお風呂なんて借りれない!!
しかも栗野の家のなんて絶対に無理…。