止まらない、この気持ち
「お母さん、それどういう意味よ!!」
「そのままの意味よ、彼氏とラブラブ。きゃー、若いっていいわね(笑)」
彼氏!?
うちの親は何考えてるんだか、あたしに彼氏なんていないっつーの。
誰のこと言ってんの。
「なにいってんの、彼氏いないし。……あっ、見てたの!?」
もしかして家の前に栗野といたの見てたのかな。
疑うとしたらそれしかない。
「もう、バッチリよ!!仁菜子もやるじゃない、さすがあたしの娘。あんなかっこいいこが彼氏なんて、今度紹介してよね。」
「栗野はクラスメートで彼氏とかそんなんじゃないから!!」
あたしはそう言い放って自分の部屋へいった。