止まらない、この気持ち



「まーくん、隣だけど送ってくれてありがとう。じゃまた明…」


「夏織ー。」


夏織の言葉を遮った。

俺のマジな顔を見て夏織少し驚いていた。


「まーくん、どうしたの??」


「夏織が帰ってきた理由をちゃんと聞かせろ。だって、親父さんもおばさんも向こうで1人アメリカから急に帰ってくるなんておかしいだろ。なぁ、夏織。」



夏織はうつむいていた。



「……って来ちゃダメなの??」


夏織の声が聞き取れなかった。


「まーくん、あたしがこっちに帰って来ちゃダメなの??」


「そういうことじゃなくてだな。」


「どういうこと??」


「ちゃんと帰ってきた理由を聞かせて欲しいだけだよ。家族となんかあったのかって心配になった。だから」


あんなに仲良かった並木家。


1人で帰ってきた夏織を見て一番にそれを心配した。



< 153 / 376 >

この作品をシェア

pagetop