止まらない、この気持ち
「まーくん、隣だけど送ってくれてありがとう。じゃまた明…」
「夏織ー。」
夏織の言葉を遮った。
俺のマジな顔を見て夏織少し驚いていた。
「まーくん、どうしたの??」
「夏織が帰ってきた理由をちゃんと聞かせろ。だって、親父さんもおばさんも向こうで1人アメリカから急に帰ってくるなんておかしいだろ。なぁ、夏織。」
夏織はうつむいていた。
「……って来ちゃダメなの??」
夏織の声が聞き取れなかった。
「まーくん、あたしがこっちに帰って来ちゃダメなの??」
「そういうことじゃなくてだな。」
「どういうこと??」
「ちゃんと帰ってきた理由を聞かせて欲しいだけだよ。家族となんかあったのかって心配になった。だから」
あんなに仲良かった並木家。
1人で帰ってきた夏織を見て一番にそれを心配した。