止まらない、この気持ち
「……仁奈子、ちょっと!!」
あたしは友美に腕をひっぱられるがままに歩いて、その場から離れた。
あたしはいつの間にか大好きなりんご飴を落としていた。
友美はあまり人がいないところにあたしを連れてきた。
2人はしばらくそのままで何も話さなかったが、友美が口を開いた。
「……仁奈子、泣いていいよ。」
そういわれあたしは今まで一生懸命我慢していたのをこらえられず、たくさんの涙があふれだした。
友美は大泣きするあたしを優しく抱きしめてくれていた。
あたしはもう何も考えられずにただただひたすら泣いた。