止まらない、この気持ち
そんなことを思っているといつの間にか寝ていて、朝になっていた。
「……はぁー。」
ため息ひとつついて、リビングに下りていった。
「仁奈子おはよう。昨日はどうしたの?帰ってきてはすぐ部屋にこもっちゃって、なんかあったの??」
「……なんでもない。」
「あら、あからさまに顔に失恋したって書いてあるけど。」
げっ!?
お母さんなんでわかるの!!
小さい時からお母さんはあたしのことよくわかっている。
だからあたしの表情を見るだけですぐお母さんにはなんでもわかってしまう…。
「……お母さんに関係ないし、ほっといて。」
「恋のひとつやふたつ失敗したからって、この世の終わりみたいな顔しちゃって(笑)」
「お母さんにはあたしの気持ちわかるわけないじゃん!!わかってほしくもないし、わかったような口きかないでよ!!」
ついあたしはお母さんに怒鳴ってしまった。
あーぁ、お母さんは何も悪くないのに……。