止まらない、この気持ち




そんな曇った顔をしたあたしを見て友美が、


「仁奈子、早く教室いこ」


「……うん」



そういって友美と教室に行った。


すると教室の入口には、見覚えのある男の子がたっていた。



男の子はあたしを見てこっちにかけよってきた。



あっ、西くんだ!!




「市原さん、おはよう」


「西くん、おはよう」


「久しぶりだね」


「うん、どうしたの??西くん隣のクラスだよね。」


「まぁそうだけど、市原さんに会いに来た。」


そういってにこっと笑った。


西くん、そういうこと素直にさらって言うなんて。



こっちが恥ずかしいよ。



「あれ、市原さん顔赤いよ。じゃあ俺にもチャンスあるんだね、まだ俺は市原さんが好きだよ。じゃそういうことだからまたね。」



そういって西くんは自分のクラスに帰っていった。




どう反応したらいいのかわからなかったからあまり気にしないで教室に入った。




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