止まらない、この気持ち
「仁奈子、あんたはなんでそうなの??」
「えっ、お昼のこと??」
「そうよ、なんであの子とわざわざつながりを持とうとするのよ。しかもあれじゃ向こうに友達だと思われるよ。」
「…うん、でもあたしは夏織ちゃん嫌いじゃないよ。夏織ちゃんはあたしの気持ち知らないわけだから、夏織ちゃんは何も悪くない。それなのに突き放すことなんて出来ないよ……。」
「はぁ……本当に仁奈子はお人好しなんだから。まぁ仁奈子がいいならあたしは平気だよ。でももしかしたらあの子と友達になって仁奈子がつらい想いをすることになるかもしれないよ、あたしはそれが嫌なの。」
「ありがとう、友美。でも大丈夫だよ」
「……いつでもあたしは仁奈子の味方だからね。」