止まらない、この気持ち




走り始めてしばらくしたとき、



「キャッ────!!!」


誰かが倒れたみたい。



誰だろう……






って夏織ちゃんだ!!




そう気づいたときには栗野が夏織ちゃんに駆け寄っていた。




ズキッ───。





「先生ー!!保健室連れていきます。」



栗野が夏織ちゃんを軽々抱き上げて走っていった。





ズキッ、ズキッ──。





胸の奥が痛い。



なんでだろう



もう栗野のことは忘れるって決めた。



でもやっぱり2人を見ると胸が痛くて苦しくなる。




あたしはさらにゆっくりと走りおえた。






< 204 / 376 >

この作品をシェア

pagetop