止まらない、この気持ち
走り始めてしばらくしたとき、
「キャッ────!!!」
誰かが倒れたみたい。
誰だろう……
って夏織ちゃんだ!!
そう気づいたときには栗野が夏織ちゃんに駆け寄っていた。
ズキッ───。
「先生ー!!保健室連れていきます。」
栗野が夏織ちゃんを軽々抱き上げて走っていった。
ズキッ、ズキッ──。
胸の奥が痛い。
なんでだろう
もう栗野のことは忘れるって決めた。
でもやっぱり2人を見ると胸が痛くて苦しくなる。
あたしはさらにゆっくりと走りおえた。