止まらない、この気持ち







「待てよ、市原」



「……栗野、知ってるよね。あたしには付き合ってる人がいるんだよ、だからごめん。あたしは栗野の気持ちにはこたえられない。」




市原は俺に背を向けながら言い放った。




「あぁ、知ってる。だけど俺は気持ち伝えたくて……」



「迷惑なの!!」






はぁ!?
迷惑なのかよ…。




俺が市原を好きになるのは市原にとって迷惑なのか。



俺は市原を好きになったらいけねぇのかよ。




「迷惑ってどういうことだよ!!」





俺はそういって無理やり市原を俺のほうに向けた。







< 307 / 376 >

この作品をシェア

pagetop