止まらない、この気持ち







「……仁菜子が栗野を想う以上に俺は今でも仁菜子が好きだ。だからこそ仁菜子にはちゃんと好きな人と幸せになってほしい。仁菜子と過ごしてすぐにわかった、仁菜子を幸せにしてあげられるのは俺じゃないって。仁菜子を泣かせるのも笑顔にさせられるのも、栗野だけなんだって。だからちゃんと仁菜子の気持ち、栗野に伝えてこいよ。俺は仁菜子の味方だからな。」




そういって亮平はふわっと笑った。






そして亮平はあたしを家まで送ってくれた。


「じゃあまた明日な」


「うん、また明日ね」






亮平に出会えて良かったよ





あたしは心のなかでそうつぶやいた。







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