あなたに映る花

「あ、あああああのっ」

唐突な事に動揺してしまう。

けど……

「……景」

驚くのは、まだ早かった。




「そ、その…俺と……」




「…俺と…結婚してくれねえか?」






……え。



まわりの音が聞こえなくなる。

弓鶴様しか見えなくなる。


「…景?お、おい景?」

――な、何か言わなくちゃ。

そう思うのに、言われた言葉を頭が理解しない。

弓鶴様は、今なんて――?

< 167 / 168 >

この作品をシェア

pagetop