あなたに映る花
バン!
と、扉が開いた。
…なんでみんな、ドアを蹴り開けるの?
老体なんだから大事にしようよ。
「美香先輩…」
そこには、制服のスカートを上げられるだけ上げ、脚を丸出しにしたナイスバディの三年生――吉野美香(よしのみか)先輩が立っていた。
「姐(ねえ)さん!」
良太が両手を広げた。
「今日も麗しいっす!相変わらずの美脚――ぶっ」
美香先輩は良太を横に突き飛ばし、景くんに飛びついた。
「わっ!?」
美香先輩の豊満な胸に顔を埋めた景くんは、一気に真っ赤になった。
「可愛いじゃない!よく勝ち取ったわねマナ!」
「でっしょ~?っていうか美香!アンタオーディションすっぽかすんじゃないわよ!あたしと誠二だけじゃ大変だったんだから!」