あなたに映る花
「離して下さい佑先輩!」
ああっ、もう!
そんな可愛く睨まれても…
ってあたしは変態か!
「ダメ!田沢のところに行っちゃ!」
「何?三角関係?」
美香先輩はこの際無視!
「いい?あいつに対してそんなへりくだったら負けよ!あのバカに喰われちゃうわよ!」
「え?田沢のヤツ彼に×××「部内での下ネタ禁止!」いちいち固いわねマナ!」
…とにかく。
「あんなのねえ、ケガして当然のことしてんだからほっときゃいいのよ!鼻折れようが頬骨陥没しようが目の上に青タン出来ようが、元々大した顔してないんだからあんま変わんないって!」
「…後半違くね…?」
「良太は黙ってて!」
あたしは良太の漏らした言葉を突っぱね、真っ直ぐに景くんを見る。
「景くんは女の子なんだから、自分の身を守るために男子ボコボコにすんのは許される!だからいちいち気にしない!何度でも殴りなさい!」