あなたに映る花
「先輩方、初めまして。1年1組の宮野景と申します。よろしくお願いいたします」
16の少年にしては高く、少女のようだった。
「…ホントに男ー?」
「よくいわれます」
拓真の問いにもよどみなく答える景くん。 …確かに男には見えなかった。
「大丈夫よ!確かめたから!」
「何したんすかアンタ」
ホント何したのさマナ先輩。
「まさか無理矢理脱がした…?」
「アンタら私を何だと思ってんの」
「「「変態」」」
「グハアッ!」
潰れたような声を上げて、景くんに寄り掛かるマナ先輩。
「ヒドイ…ヒドイわみんなっ…私そんなことしないっ!」
「あ…あの麻奈美先輩…」
困り顔をした景くん。仕方ないので、あたしはマナ先輩を引っぺがしにかかった。