先生と私

顧問

最初のウチは、学校のプールで漕いだ。


顧問の先生は顔を見せず、三年生が私たちにあれこれと教えてくれた。




ある日いつもの様にプールで乗りかたや漕ぎかたを教わっていると・・・


『明日カラレース用の不安定な船に乗ってみるか!』


声が聞こえた。


聞き覚えのある声に無意識に


ドッキ!


とした。


声の方を見ると、ジャージ姿の先生が立っていた。
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