おかん
帰ってくるといつも
夜ご飯はあった。

だけどおれは家で
食べることは少なかった。

それでも毎日
夜ご飯を作って
待ってくれていた。

家族みんなでいつも
食べていた食卓も
いつからかおれだけは
姿を消していた。

遊ぶことだけに
夢中だった。

自分さえよければ
それでよかった。



最低だ。
その時はそれが
当たり前だった。
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