おかん
その日おれは
外に遊びに行かず
自分の部屋にいた。

初めてみたおかんの涙に
少しだけ動揺していた。

まだ少しだけ
人としての心みたいなものが
残っていたのかもしれない。

朝起きておれは学校に
退学届けを提出に行った。

その帰り職安に寄り
仕事を探しに行った。

この時何か少しだけ
不安を感じていた。

< 14 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop