おかん
友達の紹介で
スタンドで仕事を始めた。

おかんは何も
言わなかった。

この頃から
姉ちゃんや妹とも
話をしなくなった。

姉ちゃんや妹は
おかんが大好きだった。

おれのせいで
いつも顔を強ばらせ
眠れない日が続く
おかんをいつも
見てきていたので
おれに対する怒りはすでに
ピークに達していた。


親父とはもともとあまり
話をすることはなく
おれは家族の中で
浮いた存在になっていった。
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