おかん
夜家をあけることが
度々だった。

友達の家にたむろって
彼女もできて
夜中遊びまわることに
楽しさを覚えていた。

免許もなくバイクを走らせ
後ろに友達を乗せ
目的地もなくひたすら走った。

メーターが振り切るまで
スピードをあげた。

目も開けられないぐらい。

何も怖くなかった。
事故って死ぬことさえ。

朝方家に帰ると
おかんはいつも
起きていた。

おれに文句口調で
話し掛けてくる。

それにハイハイと
カラ返事をして
部屋に入る。

ベッドに身を投げ
携帯を開くと
1時間毎ぐらいに
おかんからなっていた。

ずっと起きていたのだろう。

携帯を閉じ
眠りにつく。
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