おかん
そんな日が続きおれは
無免で捕まった。

警察署に連れていかれ
自宅に連絡が行った。

数十分して
おかんがバタバタと
警察署へやってきた。

深々と頭を下げ
何度も何度も
謝っていた。







何かあれば頭を下げさせ
いつも愚痴を口にさせ
何一つ自慢にならない
息子を疎ましく
思わなかったのだろうか。

ただただおかんは
おれを叱り
何度も頭をたたき
それでも一度もおれを
見放そうとしなかった。


< 7 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop