ほのかとひかる
「あれー?冬哉ぁ、誰この子?」
奥から女の子が出てきた。
胸元が開けてて
わざと見せ付けてるようだった。
あたしにとっては二股相手なのかな。
「あぁ、まぁ知り合い?
ちょっと勢いあまって叩いちゃった」
「えー、女の子叩いちゃだめじゃん〜」
だめとかいっときながらくすくすと笑うその子。
なんかその子がなんだろうとどうでもよくなった。
あたしはしっかり冬哉の目を見る。
「なんだよ」
「用事ってなに?」
あたしが優しく聞いてるのも馬鹿馬鹿しい。
本当、心底自分に絶望した。