ほのかとひかる



「でも、そんなときの救世主がひかる君だったんだよ?」


一気に涼の目が優しくなる。




ひかるが救世主ー?





「だって、ほとんど喧嘩したりしないのにひかる君だけは喧嘩したり
いいたいこと言ったり…

そんなこと高校入って初めてでしょ?」




確かに……



ひかるがきてからあたしの中でなにかがかわった。




笑っててもなにかと冬哉と重ねるあたしが



ひかるには重ねたけど
罪悪感しか残らなかった。





ひかるはなにもいわないけど


「誰かと重ねるなんて最低だ」




そう言われてるような気がして



嫌われないように



嫌われないようにって思ってた。





< 211 / 290 >

この作品をシェア

pagetop