ほのかとひかる

「ひかる君本当はさ…」


「いいの」




あたしは涼の声に自分の声を重ねた。




もう、いいんだ。




「なにが…?」



「あたしね、冬哉も忘れきれてないし
そんな状態でひかるにあったってダメなんだよ」




だから、ちゃんときっぱり別れないと。





ひかるとどうこうするのは後回しだ。






冬哉………




何年も連絡してないケータイ番号。



ケータイ変わってるかも知れないけど
やっぱり消さないと。





苦しませるのはあたしだけじゃない。





< 212 / 290 >

この作品をシェア

pagetop