ほのかとひかる
「ひかる君本当はさ…」
「いいの」
あたしは涼の声に自分の声を重ねた。
もう、いいんだ。
「なにが…?」
「あたしね、冬哉も忘れきれてないし
そんな状態でひかるにあったってダメなんだよ」
だから、ちゃんときっぱり別れないと。
ひかるとどうこうするのは後回しだ。
冬哉………
何年も連絡してないケータイ番号。
ケータイ変わってるかも知れないけど
やっぱり消さないと。
苦しませるのはあたしだけじゃない。