ほのかとひかる
『ほのかちゃーん!
よかったねぇ、佐伯君が相手なんてうらやましい』
女の子たちが山のように話しかけてくる。
全然よくないよ。
本当、変わってほしい。
『とりあえず台本出来たら二人で合わせといてね』
二人で合わせるっ……!?
冗談でしょ?
『どうしよう、涼』
『と、とりあえず、あたしが長谷川君に頼んでみる』
涼はその場で立ち上がると陸君のとこに駆け寄る。
しばらくすると涼が戻ってきた。
『とりあえず、やってみようよ、ほのか』
『やっぱり無理だよね……』
くじだし、そんな無理言えないよね…