ほのかとひかる
「あはは…
寝不足みたいなかんじ?
元気だから大丈夫だよ」
このあざだらけの体のどこが大丈夫なんだろうか。
あたしはゆっくりと体を持ち上げた。
「じゃああたし帰るね。」
早くこっから抜け出したいのに体に力が入らなくてふらつく。
なんで……
動かないの……
「大丈夫か?」
「大丈夫って言ってるんだったらいいじゃん。
行こう?」
茜がひかるに催促する。
早く行かなきゃいけないのに、体が動かない。