ほのかとひかる
『いっておいで』
久石先輩は起き上がると
あたしの背中を押す。
『ぶつかってみなきゃなんにもはじまんないのは、
ほのかちゃんが一番知ってるよね?』
久石先輩の切実な目と、
あたしの気持ちが重なるーーー…
あたしはコクりと頷いた。
『久石先輩は、
やっぱりひかるの先輩ですね』
あたしがそういうと
『当たり前、当たり前』
って言って笑った。
あたしは立ち上がり久石先輩に頭を下げる。
伝えなきゃ……っ
はやく、ひかるに
伝えなきゃいけないことがあるっ…