ほのかとひかる
「「「……きゃーっ!!
あたしもひかる君の白雪姫になりたーい!!」」」
ひかるがあたしをたたせて「大丈夫か?」なんて聞いてたら
黄色い声援が届いた。
「……、あれはやべぇな」
「あいつ…
まじで時雨と付き合ったんだな」
「じれったかったなー」
もちろん、
あたしとひかるが付き合ったのは
風のように広まった。
でも今はイジメもなんもなく生活出来てるのは
陸くんと久石先輩のおかげだ。
「顔あか。」
ばかにしたように笑ってくるから
悔しくて
「うっさい」
ってコケたときに脱げたくつをとりにいくと…
「本番で、
ほんとにちゅーするから」
ひかるは
小さい声であたしだけにそういってきた。
あたしは体が固まる。
「ひかるのばか」
「嫌がんないんだ?」
嫌がれるか。
だれが好きな人にちゅーするっていやがるんだ、ばか…