双子様の恋愛
夜、晩御飯のあと、來堵くんの部屋に行ってみた。





ちなみに、莉乃は仕事。





「來堵くん?」

「…疾風さんか。弘夢に頼まれた?」

「まぁ、そんなとこ!!入ってもいい?」

「どうぞ…。」






前より暗くなった來堵くんは、仕事を頑張ってる。





「…今、人生楽しい?」

「かなり広い範囲だ…。まぁ…楽しくはない…。」





そっか。




そりゃそうだ。





「來堵くんは菜架ちゃん好き?」

「またダイレクトな…。…好きじゃなかったら悩まない。」





そっか。





俺は何しにきたんだ!!






「なんで謝ったりとか出来ないの?」

「……怖いから?菜架に、拒否されるのが。」

「え?なんで拒否?」

「菜架は…俺をそんなに好きじゃないと思うから…。」

「え?一番なんで?」

「普通好きだったら妬いたりするのに、菜架には全然それがない。」





そういうことか…。





って、妬くって嫉妬のことだよね?






「それだけで菜架ちゃんにあんなこと言ったの?」






ホントにそれだけだよ。





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