双子様の恋愛
「疾風さんみたいな完璧彼氏にはわかんねぇよ…。」

「うるせぇな。ガキみたいなこと言ってんじゃねぇ。」

「は、疾風さん…?」

「妬いたとか妬いてないとか、そんな理由で菜架ちゃん疑ったんだろ?」

「…。」

「嫉妬なんて他人にすぐ言えるもんじゃねぇだろうが。女だったら特にな。菜架ちゃんの立場になって考えたか?」

「菜架の立場…。」





そのとき、來堵くんの部屋の扉が開いた。





「あ、やっぱりキレモードだぁ…。疾風〜もう良いよ〜?」

「莉乃…。」





またやったみたいだな…。




俺は一定のライン以上キレたら止まらなくなるらしい。





施設に入った頃かららしくて、施設の人や陽にはかなり迷惑かけた。





ひどいときは、自分が傷だらけになるくらい暴れだすとか…。






「來堵くん、ごめん!!俺、手出してないよね!?」

「え?あ…大丈夫です。喝はいれてもらったけど!!」

「え?」

「明日、菜架に謝ろうと思う。」

「來堵、ホント!?」

「悪かったな、莉乃。」

「やったぁ!!」






な、なんか…。




うまくいったみたい?






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