双子様の恋愛
*來堵



疾風さんの豹変には驚いた。





普段はあんなに穏和でたまにズレてるくらいの疾風さん。




それがあんなに怖い雰囲気になるなんて…。






しかもこの家で疾風さんの豹変を知らなかったのは俺だけらしい。





莉乃がみんなには話したんだって。






でも…いいこと聞けた。





菜架の立場…ね。




言えねぇよな、普通。





つか、俺がガキすぎだ。




思い返したら恥ずかしくなるくらい。






「まぢ疾風さんのおかげ!!」

「そう?役にたてたなら良かったよ!じゃ、おやすみ。莉乃、行こ。」

「うん。來堵、おやすみ!!」






さっき、疾風さんは自分を完璧なんかじゃないって言ったけど…。





莉乃の彼氏としては絶対完璧!!





バスケの試合中もカッコイイけど、普段もカッコイイ!!





ってか…うん。





なんで維持はってたのかわかんないくらい、今は菜架に謝りたい。





まわりの人に迷惑かけまくりだし…。





菜架、ホントにごめんな。




もう菜架に拒否られてもいい。





謝れるなら…気持ちを伝えられるなら…。





その方が、男らしいよな?





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