双子様の恋愛
*疾風



「疾風。」

「あ、陽。」

「今日莉乃来るんだろ?」

「うん。だから勝とうね?」

「関係なしに勝つ。」






今日の試合は初めて莉乃が見に来る。




変装はしなきゃダメみたいだけど。





ホントは堂々と莉乃といたいけど、莉乃の将来の為ならガマンできる。





俺は何より一番莉乃が大事だから。






「菜架もいた。」

「え!?じゃあ來堵くんもいた?」

「男いた。」






みんなで来たんだ〜。





気合い入れなきゃ!!






「ふぅ……よし、行くか。」

「ふっ、ホント別人。行くぞ!!」

「「おぅ!!」」






コートに出ると、歓声があがった。




俺は会場を見渡しながら莉乃を探す。





見つからないと思ったけど、わりと見つかるもんだな。





変装してても、すぐわかる。





あれは莉乃…。





「陽…テンション100!!」

「よし!!」






ピーーッ!!





試合は着々と進んでいく。





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